タタキアゲ

『退散せよ!似非コンサルタント』を拝読して

船井幸雄氏はデジタル的というよりは、アナログ的。左脳というより右脳という印象を受けた。たまたま今回読んだ本が自伝書だったからかもしれないが。自分にとって共感できる部分があった為、とても読みやすかった。自分は問題・課題に対する解決策として、直感型である。「たぶん○○というアプローチで解決できるのでは?」と。それが本当に正しいかどうかについては後追いで、データを収集したり、分析したり、いくつかの解決アプローチを考えたりする。そして論理的に考えた結論が、直感での内容と似通っていて、解決策として妥当性があるものだとなることがこれまで多かった。

また、ポジティブというよりはネガティブである部分も共感する。社会人1年目にして『良性発作性頭位目眩症』と診断された時は、色んな病院へ行った。しかし、この病名に辿り着いたのは自分で書物やインターネットで調べて判明した。ネガティブ思考である自分を否定していたが、これを機にそんな自分を肯定して変わった。ネガティブ思考でもいいじゃないかって。そしてネガティブに考えられること=思慮深くリスクを考えることが自分にとって強みなんだとポジティブになれた。

社会人5年目。ずっとコンサルティングをやりたかったが、現場では違うスキルを求められてきた。それに早く気づくべきだったかもしれないが、そもそも自分はエリートじゃない。ホワイトカラーのような高位や高学歴があるわけでもなく、常に叩き上げで育ってきた。周囲からは泥臭い作業が好きな奴と呼ばれることもあった。でも、それでもいいのだと、改めて思えた一冊だった。

退散せよ! 似非(エセ)コンサルタント

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アメリカの高校生が読んでいる起業の教科書

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