『憂鬱でなければ、仕事じゃない』読了。

■雑感
自分のモチベーションを上げるのに、先人の情熱のこもった本を読むことが多い。今回読んだ『憂鬱でなければ、仕事じゃない』もモチベーションを上げてくれる一冊となった。読んでいて頷くことができる本の著者とはきっと価値観が似ていて、先人たちの経験してきた壁をゆくゆくは自分も直面するのだろうと思っている。とはいえ、彼らが築き上げてきた成功の方程式が、必ずしも自分の人生を成功させてくれるとは限らない。あくまでも、自分の成功への道のりは、自ら試行錯誤しながらオリジナルな方法を見つけていくしなかいと思っているからだ。
今回、書店に並んでいたタイトルにまず目を奪われた。以前にネガティブ思考を肯定するような本に出合って以来の衝撃だった。憂鬱になるもの、ネガティブになるのも人間として生きていく中では当たり前であって、とことん向き合うことが大切であると思っている。本書の中身は、熱く語る見城氏に対して、クールに語る藤田氏のアンバランスな展開が面白かった。

■気になった言葉
・苦境こそ覚悟を決める一番のチャンス
・突き抜けたいことをしたいなら、基礎を徹底的に学ぶことだ
・努力して成長しつづけている会社は、外から見ると、安定して見えるもの
・迷ったときには、前に出ろ
・初対面の相手に関心を持ってもらうには、相手の立場に立った工夫が必要
・人間は苦境にいる時、手を差し伸べてくれた人のことを、何より大切にする
・成功体験は成功した瞬間に捨て去るのが、一番美しい
・ビジネスは、辛くて苦しい。しかし、それは正しいということだ
・勝者には何もやるな

憂鬱でなければ、仕事じゃない

憂鬱でなければ、仕事じゃない

2010年ふりかえり

2010年は大転機の一年であった。楽しいこと、辛いこと、色々あったが、総括してみれば充実していたんじゃないかと思う。

1)1月〜6月
インフラSEとして一からの修行。2009年は某案件でプロジェクトリードとしてやってきたが、それだけの実績だけでは次期アサインは難しいと前職の会社から通達された。しっかりIT技術を身に付けるようにと言われ、それに従う他なかった。しかし、自分の中にある高いプライドがそれを許さなかった。中小企業診断士を受講しながら、起死回生を狙っていた。日々の業務は分からないなりにも全力でやった。給料をもらっている以上は、クライントに対して高付加価値な成果を出そうと必死だったが、何をもって成果とするのか分からず、いや、スキルの足らない自分が何も成果を出せない状況が続いてしまったため、精神的に病んでしまった。それでもたくさんの出会いがあり、先輩やクライントに可愛がってもらえるようになった。ここで築いた関係は大切にしたいと思う。
そして転職活動。自分に見合った環境、全力を出しつくせる環境を求めて転職活動を実施した。前職での友人や先輩に相談し、情報収集をすることから始まり、1〜2ヶ月でゴールを決めた。俗に言う、大手外資系コンサルファーム。最初は夢じゃないかという気持ちでいっぱいだった。まさか自分が入れるとは思わなかったし。それほど裕福ではなく、平凡な家庭に生まれた。高校、大学のレベルは普通。そんな自分だったからこそ、衝撃だった。これも周囲のサポートあってこそ出来た話。自分ひとりじゃ何もできなかっただろうし、運もある。本当に心から感謝した。そして前職と後腐れなく、無事に退職した。

2)7月
これまで出来なかったことをやってみようと、ニューヨークへ一人旅。なぜニューヨークか。中学生の頃から英語が大好きだったし、高校からはじめたバンドはアメリカ発信のものが多かった。そして何よりも、自分の個人主義的な発想を持つようになったのは、アメリカの影響が強かった。ヨーロッパ大陸を始めとする様々な国から自由を求めて渡った人種が集まる国。そんな国に憧れ、自分も受け入れられたかった。本物の自由を自分の目で見て、肌で確かめたかった。だからアメリカのニューヨークを選んだ。
泊まったホテルはモダンアートで色彩豊かに飾られていた。自分の部屋に大きなピカソの絵があり、心躍った。デジタルカメラを片手に憧れていた街、人、雰囲気に酔いしれた。自由の女神を見たときは本当に感動した。やっと辿り着いたんだと今までにない感覚だった。自分はもっともっと自由に大きくなれると思った。もっともっと自由人でありたいと思った。この日のことは一生忘れないだろう。しかし、自由な日々を送り過ぎたせいか、毎日肉ばかり食べていたので5キロ太った。自由には責任が伴うことも忘れずにと思うのであった。
また、弟と韓国へ旅行。ハードでタイトなスケジュールであったが、満喫できた。でも東京の新大久保な感じもあり、次回行く時はもっと韓国の文化に触れようと思う。

2)8月〜11月
新しい会社でのスタートを切った。当初はこれまでの経験を全力で生かそうと自身満々で業務に挑んだが、1ヶ月も持たずに潰れた。完全に自信を失い、朦朧とした毎日。前職の先輩、友人、後輩に相談しながら、そして新しい環境で出会った仲間に相談しながら、自分の選択は間違っていたのではないかと思うところまで落ちた。でも何とか踏みとどまって、今がある。まだファーストジョブが終わっておらず、達成するまではどうなるか先が見えない。でも、中途半端に匙を投げてこなかったこれまでの人生。だから最後まで全力で乗り切ろうと思う。

3)12月
イベント目白押しだった。友人結婚式で号泣。忘年会でスカート穿いて○○○48。クリパで自信喪失&歌いまくる。初めてのフットサル。そしていつものメンバで年忘れパーティ。気づいたらみんなで雑魚寝状態。来年はどんな一年になるんだろうか。

わがまま

小さな会社から大きな会社に転職して、うまくいなかいとボヤいてきたけど、つまりは自分の思い通りにならないからであって、自分がいかにわがままなのか今更ながら思った。自分のわがままが通せるほど世の中甘くはない。そこまで自分のわがままを突き通したいかというと、そうでもないことに気が付いた。もうすぐ27歳。気づくのが遅かったかな。明日からまた違う自分で人生を送りたいと思う。

色々考えてみたけれど

自分がやってきたこれまでの経験や知識、技術を新しいステージでぶつけて挑戦しようとして3ヶ月が過ぎた。しかし、何一つ成果が出ていない日々の自分に対して嫌気が指す毎日。何を信じて進んでいけばいいのかも分からず、でも必死にしがみつしかなくて。プロジェクトにとって、会社にとって、社会にとって自分は必要とされてないのでは!?と思うほど、やるせない。他の業界、他の業種なども考えてみたが、やりたいことなど他にはなく。
課題や問題を整理し、解決策を導く。そして人に喜んでもらうこと。自分がしたいことはただそれだけのこと。金儲け、事業拡大、モノづくりなど、他の分野に関しては全く興味はない。他にやりたいことがないのであれば、今はじっと我慢して突き進むしかないのだろうと思った。悩んで立ち止まっている時間があるなら、昨日よりも今日、今日より明日とレベルアップするほうが有益だろうし、いつか自分がモノにしたいチャンスが訪れた時に、全力で立ち向かえるようにしなくてはならないと思った。

1を知って10以上できない

上司や先輩に言われたことを、クライアントに言われたことを1知って10以上のパフォーマンスを出せない自分にイライラする。何が原因なのか考えてみる。そして今後のアプローチも考える。

1)バックグラウンドとなる知識や技術がたらない
⇒どんな知識や技術が必要なのか理解できていな
⇒最短でどのように身に付くかを考えていない
⇒必要とされている技術や知識を知るためにはどうしたらよいか
⇒それらを最短で身に付けるためにはどうしたらよいか
⇒プロジェクトで自分が求められるスキルを洗い出す
⇒プロジェクトのゴールから逆算して、いつまでに身に付けるが目標設定する
⇒どうしたら最短で身に付くかを考える。分からなければ周囲に相談する

2)無駄な作業時間や考える時間が多い
⇒効率良く作業できるように仕組みを考えていないから
⇒そもそも分かっていないから
⇒同じ作業を二回繰り返さないためにはどうしたらよいか
⇒同じ思考を二回繰り返さないためにはどうしたらよいか
⇒アウトプットのアプローチを上司や先輩とコミットしてたら作業する
⇒同じ作業や同じ思考でループしたら、一旦やめて、周囲に相談する
⇒目標時間を決めて実行する

3)質問しない
⇒分かっていないのに、分かっているフリをして作業する
⇒出来るはずなんだと現実しっかり見ないで誇示している無駄なプライド
⇒一日でも早くパフォーマンスを出さないとという無駄な焦り
⇒知ったかぶりをやめるにはどうしたらよいか
⇒焦らないで腰を落ち着けて仕事するためにはどうしたらよいか
⇒知っていること、知らないことを分けて、知らないことは調べ、謙虚に周囲に聞く
⇒焦っても悪循環なので、作業スピードは徐々に上がるものと信じて作業する

4)アウトプットのイメージができていない
⇒何がゴールで、何をアウトプットとするかのゴールが見えていない
⇒漠然としたイメージのまま走るために、異なったアウトプットができる
⇒アウトプットのイメージを明瞭化するためにはどうしたらよいか
⇒自分の描いている成果物のイメージが合っているかどうか上司や先輩に聞く
⇒最初から100%以上のアウトプットはないと割り切って叩き台を早く作る

5)焦りや不安を蓄積
⇒いま自分が何に焦っていて、何に困っているのかを冷静に整理できていない
⇒整理できていないまま走るので、さらに不安や焦りが募る
⇒焦りや不安を溜めないようにするためにはどうしたらよいか
⇒不安や焦りが出てきたら、まずは整理する
⇒自分で解決できることなのか、他人の力を借りなければならないのかを区分する
⇒自分で解決できることなら、自分で解決する
⇒他人の力を借りなければならないことなら、誰に相談するかを考え、相談する

6)0ベース思考
⇒自分のオリジナル性を出したいという欲求から、0ベース思考から考える
⇒時間がある時にはよいが、時間がない時には浪費するだけ
⇒0ベース思考にならないためにはどうしたらよいかを考える
⇒0ベース思考から考えなければならいタスクがあったら、上司や先輩に聞く

7)打たれ弱い
⇒自分の失敗に対して、自分を責める
⇒上司や先輩、クライントの需要に対して、供給できずに自分を責める
⇒自分を責めている中、周囲に責められると凹む
⇒打たれ強くなるためにはどうしたらよいか
⇒気持ちが沈みそうになったら、まずはストレスを発散。冷静になってから原因分析。
⇒自分を責めるだけでなく、次どうするかを考えることに注力する(凹んでる時間はない)

8)努力の仕方が悪い
⇒やらなきゃいけないと漠然に思っているだけで、手当たり次第に無駄な力を浪費する
⇒本を買って満足し、アウトプットを出せないでいる
⇒努力した後のゴールを決めないといけない
⇒無駄な努力で終わらないためにはどうしたらよいか
⇒努力する前に、努力することの目的やゴールを決める
⇒努力する方法が最短でかつ効率が良いものか考える
⇒スケジュールを立てて、努力をする
マイルストーンごとに努力の成果を評価し、伸ばす点や改善点を洗い出し、次へ繋ぐ

色々書いたけど、こんなに自分が病んでいるとは…。1)〜8)がクリアできたら、成長するかな。

タタキアゲ

『退散せよ!似非コンサルタント』を拝読して

船井幸雄氏はデジタル的というよりは、アナログ的。左脳というより右脳という印象を受けた。たまたま今回読んだ本が自伝書だったからかもしれないが。自分にとって共感できる部分があった為、とても読みやすかった。自分は問題・課題に対する解決策として、直感型である。「たぶん○○というアプローチで解決できるのでは?」と。それが本当に正しいかどうかについては後追いで、データを収集したり、分析したり、いくつかの解決アプローチを考えたりする。そして論理的に考えた結論が、直感での内容と似通っていて、解決策として妥当性があるものだとなることがこれまで多かった。

また、ポジティブというよりはネガティブである部分も共感する。社会人1年目にして『良性発作性頭位目眩症』と診断された時は、色んな病院へ行った。しかし、この病名に辿り着いたのは自分で書物やインターネットで調べて判明した。ネガティブ思考である自分を否定していたが、これを機にそんな自分を肯定して変わった。ネガティブ思考でもいいじゃないかって。そしてネガティブに考えられること=思慮深くリスクを考えることが自分にとって強みなんだとポジティブになれた。

社会人5年目。ずっとコンサルティングをやりたかったが、現場では違うスキルを求められてきた。それに早く気づくべきだったかもしれないが、そもそも自分はエリートじゃない。ホワイトカラーのような高位や高学歴があるわけでもなく、常に叩き上げで育ってきた。周囲からは泥臭い作業が好きな奴と呼ばれることもあった。でも、それでもいいのだと、改めて思えた一冊だった。

退散せよ! 似非(エセ)コンサルタント

退散せよ! 似非(エセ)コンサルタント

アメリカの高校生が読んでいる起業の教科書

アメリカの高校生が読んでいる起業の教科書

つわりのような日。

昨日、同期のメンバで久々に集合して近況報告会を催した。これがまた個性的な面々で、頭の良い人たちばかり。自分のこれからのビジョンに対して熱い思いを語っていた。とかくいう自分も最近色々あって、新しいステージへ向かうのだが、そこへの懸念やリスクについて批判的な意見をたくさん頂戴した。翌朝目覚めたら、二日酔いのせいもあるかもしれないが、自己嫌悪。つわりのような吐き気をずっと感じていた。自分の選択した道が間違っていたんだ。そう何度も自分につぶやいていた。周囲のメンバは自分よりもずっと頭がいいし、思慮深い。自分とのレベルの差に思いっきりやられた。新しい環境へ行ったらもっと感じるだろうな。

ホント昨日同期がいっていたが、「つぶれそうだね」だ。

今日はもうダメダメな一日だ。